モン族の「パンドゥ」 "Paj Ntaub"

モン族は、中国、ベトナム、ラオスやタイの山岳地帯に住む民族集団です。シャーマニズムやアニミズムなどの崇拝儀礼を持ち、祖先や自然への信仰心を持っています。1970年代のベトナム戦争の際、多くのモン族がアメリカと協力したため、戦後には難民としてアメリカへ移住する人が増え、現在ではミネソタ州やカリフォルニア州などに大きなコミュニティが形成されています。
.
今回紹介する「パンドゥ（paj ntaub）」と呼ばれる刺繍は、モン族の重要な伝統工芸です。「Paj」は花を、「Ntaub」は「布」を意味し、「花の布」(Flower Cloth)としてモン族を象徴するものとなっています。自然や動物、幾何学模様などをモチーフとした鮮やかな刺繍は、伝統衣装や日常生活の装飾品として使用されます。
.
モン族の人たちによるブランド『Paj Hmong』の記事を一部抜粋します。
「難民キャンプで暮らさざるを得なかったモン族の人たちにとって、刺繍やアップリケの「パ.ンダオ（花の布）」を作ることは、先の見えない難民キャンプでの生活を支えただけでなく、欧米諸国に送り販売され、民族伝統の技術が多くの人に認められることによって、民族の“誇り”を取り戻すことができたのです。」(https://orijin.shop/?mode=f49)
.
民芸品としてバックやポーチなどでよく使われるパンドゥですが、今回の商品は観賞用です。非常に時間をかけて、ここまで繊細な絵柄が表現されています。壁にかけたり、立てかけたりして部屋を飾ってみるのはどうでしょうか？
.
商品サイズ: 本体7.5×43cm (フレーム: 19.5×50cm)
配送サイズ: 100サイズ